主な登場人物は、男女二人。
後は、ゾンビ。
コロナ禍をモチーフに超特急で作ったのか、政府からの外出禁止命令とか、長期間の巣篭もりの弊害とか、緊急事態宣言時の生活を想起させる内容だった。
韓国って社会情勢を映画に昇華するスピードが速いことで有名だけど、おそらく今作もその類なんだよな。
ウイルスとゾンビは互換性や親和性が非常に良いので、コロナ禍とゾンビ禍が見事に重なっていて、シンプルに映画作りが上手いな〜と思った。
単なるゾンビパニック映画に終わらず、社会問題を入れ込んでくる辺り、韓国映画の底力を知るところですね。
ほんとすごいと思う。
韓国は音楽だけでなく映画やドラマも時代を先取っている気がしますね。
必然的にテーマも良い感じになる。
テーマは「他者がいるから生きていけるよね」的な、「人との繋がりは大切だよね」的な感じだろうか。
繋がりがなくなったとき、人は「生きている」実感がなくなり、孤独に陥り、人によっては自死する者もいる。
現にコロナ禍で亡くなった芸能人も多かったし、一般の自殺者も増えたことは記憶に新しい。
でも、どんな悲惨な状況でも、繋がれる人がいれば、手を取り合い協力することもできるし、感情を共有して幸せを感じることだってできる。
だから、繋がれる相手がいること、繋がれる状況であることに、感謝しよう。
だって、繋がりを感じれてこそ、僕たちは「生きている」って実感できるんだから。
たぶん。