Lily

ヤクザと家族 The FamilyのLilyのレビュー・感想・評価

ヤクザと家族 The Family(2021年製作の映画)
3.9
今すぐ見ろ、すぐに見ろ!という周りの声に応えて見たんだけど...期待しすぎた。
でもめっちゃ面白かったよ!ほんとに片時も目を離せないくらい食い入るように見てしまったし。
ただ、んー...リアルなのになんか違う。なんかモヤッとしてまう。

まずは役者陣だけど、やっぱり綾野剛はすっげぇや!!!
こんなに惹き込まれたのは、間違いなく彼の演技が素晴らしかったから。
表情良すぎかよ...ていうか10代~40代まで自在に演じ分けちゃうのねぇ!!!
他にも舘ひろしだったり市原隼人だったり尾野真千子だったり、素晴らしい俳優陣が素晴らしい演技を見せてくれたけど、磯村勇斗がとにかくかっこよかった。
彼はいい俳優さんですねぇ...

ストーリーをサクッと言うと、綾野剛演じる山本は、お父さんが覚せい剤の売人で、ある日亡くなってしまって身寄りがなくなるんですね。
柴咲組の組長を助けたことで、自分がヤクザに狙われた時に柴咲組に助けてもらい、ヤクザの道を進むことに。
なんやかんやあって好きな人が出来たりしていくうちに、殺人を犯して逮捕されてしまい、出所したら法律とか変わっててヤクザは生きていけないような世の中に変わってて...って感じ。
ストーリーのまとまりはすごく良くて、映画としての完成度の高さには唸るものがある。
評価高いのも頷けます。
ラストとても好きな終わり方で、うるうるしてしまった🥺

面白かったの!ほんとに!だからあんまり悪く言いたくないのよ!
でもちょっとだけ、ちょっとだけは言わせて🥺
ヤクザは悪い人!反社!!反社なんですぅ!!!
あまりにも美しく描きすぎなんだよぉ...
あの頃はめっちゃ稼げてたぜ😎じゃないわ!
やっぱり、悪いことしたら逮捕されるしさ...ヤクザどうこうじゃなくても、罪を犯した人はずっと色々つつかれたりするものだよね。
人はさ、誰でも道を踏み外す可能性はあると思うのよ。
間違いを犯す生き物だから。
でも踏み外さず生きてる人間が幸せな生活を送ることが大切。
踏み外してしまった人間が人並みの幸せを手に入れられないのは仕方のないことだと思う。
確かにこの映画を見ていると、人並みの幸せを与えてあげてほしいって思うよ、そりゃ思うんだけどさ!
あなたは隣に引っ越して来た人が元ヤクザですとか、殺人犯ですって言われたら、仲良くしてこー!やったぜぇ!ってなります?ならないでしょ?
避けたいしアンラッキーだしなんなら引っ越してほしくない?だって嫌じゃん怖いもの。
やったことは背負わなきゃいけないんだと思うのよ。
だからこそすごく複雑な気持ちになってしまった。
一人の人間として、あーこの人に幸せになってほしいなぁかわいそうだなぁと思う反面、いや普通に怖いですよヤクザとか無理無理って思ったり。
リアルな映画だからこそ、こんなこと感じてしまったんかな。

...えっ、ちょっとって言ったのにまぁまぁ長くて草wwww
Lily

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