ヤクザと家族 The Familyのtakanoひねもすのたりのレビュー・感想・評価

組長から盃をもらうことで父と子の契を交わし擬似家族の形態をとるのが極道（ヤクザ）

柴咲組の組長に心酔し組員になったチンピラの山本賢治（綾野剛）敵対する侠葉会との揉め事で若頭が絵面を描いた相手のタマをとった代わりに務めに入り（ムショ入り）やがて十数年後に出所。
時代は暴対法と暴力団排除条例が施行、ヤクザのシノギも、シマも変わり果てていた……という時代の流れに淘汰されゆく斜陽ヤクザの成れの果ての物語

極道の擬似家族という形態と、家族という形態の対比、どちらも何か力点が入ればヒビが入り脆く崩れてしまうものであるという"形を保つ"ことの難しさなんかが引かれている

暴対法と暴力団排除条例により暴力団のシノギや有り方が変化したのはその通りらしく、翻って現在のヤクザはどうなのかと思えば、山口組は現在でも世界の犯罪組織ランキングで上位10位に入る犯罪組織、世界でも屈指の収益力、その活動は麻薬の密売、賭博が中心だそう。

……柴咲組も闇賭博には手を出して良かったんじゃね？（いやそういう映画ではないないw）



個人的には、磯村勇斗さんの半裸が、めちゃくちゃエロかったという、その1点のみが観た甲斐があったな、というところ
闇賭け試合のボクサーで地元の半グレのヘッド、カリスマ性もあるし、身内（血縁者という意味ではなく）にはとことん親身になるが、それ以外から害が及ぶとあらゆる手段で潰しにかかる性格、属性てんこ盛り、美味しい
綾野剛さんの組員バッチをつけた黒服姿も良かったです

作品としてはなあ……この監督の話作りやその構成、演出が微妙にハマらないタチってことでひとつ😅

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