このレビューはネタバレを含みます
こちらも記録漏れ✍
観賞後の充足感と虚無感すごい。
同時にこの状態が存在…
始めから終わりが見えている中、そこにどう至るのか、それを見届ける時間だった。不器用に家族に、愛にすがって生きる者達の話だったなと。進もうとしても変わろうとしても、結局彼は最後まで取り残された人だった。
結局ああいう生き方しか選べなくて、それをおかしいと思いながらも受け入れるしかないやるせなさと虚無…最高…自分は変わったと思うけど、実際は何も変わってないやつ。
まあ全てはあれだ、愛を知ってしまったからね。とりあえず皆さんFAMILIA聴きましょう。話はそれからです(急な布教)映画館でFAMILIA浴びながらのあの余韻は本当に凄かった。
あと時代の移ろいをとても皮肉的に描いてもいたなと。直接的に映すんじゃなくて、小物や人の変化を通して見せる感じ。取り残されてた彼だけが異質で、変わりたくても最早変われないみたいな…
それと空にあがる煙、あれは印象的だったなあ。キーワードが「煙」と見かけたけど、なるほどな感じ。
くゆる煙は外部からの微弱の風で変化し、形を変え流れて行くが本質は何も変わらない。ただ柔軟に変化することが本来はできる。それが人の生、家族なのかな、と。上へ行くほど掠れて、消えてゆくのとか最終的には終わりがあることを指し示しているのかなと思うわけですが「ずっと」とかまあないですし。
綺麗事で終わらせなかったのが私的には大変よかったです。