ヤクザと家族 The Familyのヨッシーのネタバレレビュー・内容・結末

古い話になりますが、私的にヤクザ映画と言いますと仁義なき戦いが原点です。
時代も変わり、そのイメージとは全く違うヤクザ映画だったのが本作。
因果応報言ってしまえば、それまでの事ですが一度道を踏み外した人が真っ当な道へ戻ることのハードルの高さ、そういった人たちと付き合ってしまったが故の不幸、そういった社会問題も描いていました。
一度刑務所に入った人が、居場所がなくて再び犯罪を犯し、刑務所へ戻っていくというのも、ここで描かれていた社会の目の厳しさなのかもしれません。
ラストが唯一の救いかなとは思えます。
「ヤクザ」というカテゴリーで括られてしまい、その人の本質すら否定される中で、ヤクザであった父がどういう人だったかを知りたい娘と、ヤクザである彼に憧れていた少年との語らい。
内容は描かれませんでしたが、二人の心の中には生き続けてるという証左でしょう。
綾野剛は好きな役者なのですが、大変素晴らしい演技でした。