Nana

ブルース・ブラザース エクステンデッド版のNanaのレビュー・感想・評価

4.7
大好きなブルース・ブラザーズにエクステンデッドバージョンがあると知り、調べたら25周年の記念版に収録されていると聞き、DVDを購入しました。
ちなみに、これから購入する方にお知らせですが、ディスク2がエクステンデッドバージョンです。
私は気付かす普通に1から見て「どこが違っていたのだ?」と悩みました笑

エクステンデッドバージョンは15分くらい長く、ちょっとした小ネタが入っています。
例えばエルウッドがカバンに入れているスプレー缶の入手経路とか、エルウッドの部屋に行く前に車を停めるとことか…
ダン・エイクロイド今ではまん丸だけど、当時はかなりスリムなので狭いとこに停めても、スルッと出られます。
あと、ジョンリーフッカーがboon boonを歌った後に「これは50年代に俺が作った曲だ」「いや俺の曲だ」と爺たちの小競り合いなど。

今回改めて思ったのがブルース・ブラザーズも監督も白人だけど、劇中歌や参加した大御所ミュージシャン、ダンサーが黒人で、リアルなアフリカ系にウケる曲というより、レトロなブラックミュージックが好きな非アフリカ系にウケる選曲なのかなと思いました。

特典映像で監督が「キャブ・キャロウェイはオリジナルのミニーザムーチャーなくて、ディスコバージョンにしたがった」「アレサは当時暇そうでよろこんでオファーに応えてくれた」とか言ってたし、オリジナルの脚本はブラックミュージックオタクのダン・エイクロイドが書いたむちゃくちゃ長いマニアックな内容で、ジョンランディスが分かりやすく書き直したというのも、頷けます。

キャデラックレコードで、ストーンズのメンバーが憧れのマディ・ウォーターズを訪ねたら、ビルの掃除をしていたシーンがあったけど、ブルース・ブラザーズも当時のディスコブームや電気音でオワコンだったブルースを、敢えてフォーカスしたのかなと思いました。
カントリー酒場がすごく田舎っぽく描かれていたけど、カントリー好きなアメリカ人の方がメジャーだし、それに対する反発心もあった気もする。

前半のJB、アレサ、レイ・チャールズの鳥肌が立つようなライブシーンと比べて、後半がまったりして感じるのは後半にブルース・ブラザーズのライブを持って来たからかもしれない。
肝心のコンサート会場のライブシーンは2曲だけで、アメコミみたいな車や爆破シーンじゃなくて、もっとブルース・ブラザーズのライブを聞きたかったな。
それとも、あれくらいで止めておいたから映画が良くなったんだろうか。

なんだかんだ言って私はこの映画大好きです。
今回初めて、スピルバーグが出てるのに気づいた笑
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