冒頭、一方が投げ続けるがもう一方からは決して返ってこない会話の壁当てと言葉としての存在を放棄した論文の朗読によりこの映画から速やかに言語は消滅する。そこから始まる俳優ミシェルピコリによる無言無表情の…
>>続きを読むこんなオレンジの腰巻きタオル一枚でうろうろして大丈夫かしらんと思えば思うほど危うい前衛に流れるピコリん。ごちゃ混ぜ引き出しはカオスの種、欲望の泉。ごく自然に発砲やってのけた陽光の海に飛び込むパンツは…
>>続きを読むマスクのデザイナーという失われた個性。顔の覆われた言葉の一人歩きはコロナ後の現代にふさわしい。壁に映る戯れはディスプレイ越しの現代人のように一方通行のcommunicationでしかない。寝息の録音…
>>続きを読む中原昌也の白紙委任状にて。暑すぎるアテネフランセのロビーで並んでクラクラした状態で見るのにピッタリなめちゃくちゃ変な映画だった。中原氏の小説のよう。映画の半分以上かMピコリの一人遊び。部屋の中でプロ…
>>続きを読むマルコ・フェレーリ監督作品。
ミシェル・ピコリ演じるデザイナーの男が仕事から帰り、部屋で調味料を探していると、ジョン・デリンジャーが死亡した記事にくるまった古い銃を見つけ・・・という話。
ほとんど…
[赤い水玉のリボルバーと幼稚な革命行為] 100点
最初に言うべきは、全く以て意味不明な映画だと言うことだろう。製作されたのは1969年のイタリアであり、ミシェル・ピコリ演じる主人公グラウコはその…