このレビューはネタバレを含みます
2001年に発覚し、フランスを騒然とさせ当時のドミニク・ド・ピルバン首相の失脚の原因ともなった"クリアストリーム"事件を描いた実話の社会派サスペンス。
この事件全く知らなかったので、事前に予習しました。
ざっくり言うと収賄用と見られる匿名口座を持つフランス政治家のリストとされる文書が発覚して波紋を広げたという事件。
何時もは映画を見る前には予習しないのですが、今回は何故か調べてしまい失敗しました。フランス司法の忖度を知っていれば観てはいなかった…。
まあどの国の司法もそんな物ですけど、ほぼうやむやの決着を観る前に知ってしまって面白さ半減…。
最初は記者としての功名心から気軽に事件をつついた記者が、その告発を潰そうとする司法と結託したような巨大企業の卑劣な妨害を中心に描いていてその横暴さは伝わって来るが、実話なので展開は地味なのでお話としての面白味は薄い。
こういう事件があったという勉強にはなりましたが、それほど胸に来るものはなくただ空虚感…。
綿密な取材の基に製作はされたとみえ、難しい犯罪を克明に描いていて実話物やドキュメンタリーが好きな方は面白く観れると思います。
まとめの一言
「どこの国も政治家と企業はずる賢い」