『次はあなたの番かも知れない。』
宇宙探索から戻ってきた宇宙船に寄生した謎の物体を巡って地下洞窟で巻き起こる謎のクリーチャーとのゴアゴアホラー。
タイトルからも分かる通り本家リドリー・スコットの完全なるパチモンエイリアンなのだがこれが中々面白いから仕方ない。
イタリアンホラーと言えばルチオ・フルチ、ヴィンセント・ドーン等、数々のパクリによってその名を馳せた巨匠達がおるけども、
今回のチロ・イッポリトもまた世界的トレンドを余すことなく有効活用(パクリ)していますね。
公開当時は本家から訴えられるのを恐れたのかサム・クロムウェルという偽名を名乗っていたイッポリト監督ですが
その後ガッツリト訴えられたことにより名前も公にチロ・イッポリトとしておる所がなんだかニヨニヨしてしまいす。
ちなみにフィルマに登録されている今作のビジュアルジャケットは『鮮血! 悪魔の爪』のVHSジャケットとまんま一緒というパクリっぷりに最早イタリア流石だね。という他ない。
そんな今作は『ディセント』の先駆けともゆうべき、地下の洞窟で繰り広げられる異形の存在に文字通りグチョグチョにされるのがまぢで楽しいやつ。
顔面爆破も去ることながら首がゆっくりと千切れて垂れグソの様にボトッと落ちるゴアは見事。
ってか捕われたヒロイン助けるために2人エイリアンに果敢に飛び込んで行ってるけど1人は自ら捕まりに行ってない?
そんなこんなでストーリーや演出は中々にポンコツながら洞窟から脱出したラストのシーンは圧巻。
本当に恐怖演出を上手く撮っているだよ。
今作は日本でもVHSがリリースされていて、そのタイトルが『エイリアンズ』
リドリー・スコットの本家の方の原題が『ALIENS』だから余計に紛らわしい(^^;)