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太陽がいっぱいのavantgardeのレビュー・感想・評価

太陽がいっぱい(1960年製作の映画)
5.0
幼少のときに観た。
以降、何度もくりかえし観ている。

もう邦題の「太陽がいっぱい」というネーミング、これにやられる。
それがニーノ・ロータの旋律としっかり肩を組んで、私の心完全に奪われるかたちになってしまう。
まだ若いアランドロンが、サイコパス的男をまるで芝居とは思えないほど、とても見事に演じ切っていた。私は未だ、この作品のアランドロンが一番好きだ。
ルネ・クレマンは大好きで、「禁じられた遊び」は私にとり、仏映画の扉を開ける最初の作品であった。それだけにこの方の作品には特別な思い入れがある。
クレマン作品はいつもかなしい人間の行方を描くものが多いのだけど、物語のどこかしこに彼自身の人への優しさが窺えて、映画を観終わったあとにはそこはかとなく深い感動に包まれてしまうのだ。
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