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太陽がいっぱいのGijoeGoのレビュー・感想・評価

太陽がいっぱい(1960年製作の映画)
3.9
名画と呼ばれるだけはある時代を超えた面白さ。
役者の魅力を最大限に引き出すディレクション、美しいイタリアの街並み、最高のシナリオ、切れ味のある編集、全てが素晴らしい。

タイトルの意味がそういう事だったのかと納得。
船に乗って友達を殺して彼になりすますくらいの知識で舐めてたがおみそれしました。

船のシーンは全体の内10%位。後はどうやって彼の財産を頂こうかと裏工作するのがメイン。頭はキレるがいかんせん慣れない人殺しなのでほころびが。とっさの知恵で切り抜けて上手く行くかと思いきやというハラハラですっかりリプリーに感情移入。

殺す相手にサラリと手の内を話したりと大胆な行動がイイ。

物悲しいテーマ曲も作品に合っていてとても良い。

1960年公開なので1950年代後半の空気感やイタリア車の可愛さ、今見てもオシャレなイタリアのファッション等見所多し。

成功を手にした後、落差の見せ方の切れ味がなかなかのモノ。

とにかく若かりし頃のアランドロンの美しさで全てに勝る。
冒頭の頃のフィリップとつるんでるチャラ男時代はそうでも無いが中盤から後半にかけての悪い事してる時の緊張感のある眼差しは最高に絵になる。細いのに引き締まった上半身を見せられたらそりゃあ虜になるわな。
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