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太陽がいっぱいのRのレビュー・感想・評価

太陽がいっぱい(1960年製作の映画)
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ストーリーや重厚感、嫌なやつ感はリプリー派なんだけど、
犯罪が完全なものになるのか否か胸の高なる感じがいい。
ルックスの事を言うのは如何と思うけど…アラン・ドロンの魅力が惜しみなく溢れて、且つ意欲的な演技だと感じた。
描かれているトムは粗野で成り行きな雰囲気だと思ったけど、だが絵面が延々といい、美しく野心を持つ若者として成り立ってしまう。

モーリス・ロネとのツーショットの色男絵面もお見事で終始仲良くやってくれないかな、
愛憎劇が良くて、二人に嫉妬する女という構図も好きだけれども…。

安泰と思ったビーチ、船が引き上げる最後のシーンのゾッとする感覚は最高の映画感覚。
テレビ放送で久しぶりに観たけれど、音楽も眩しい太陽も街並み暮らしぶり…総じて映画を観る愉しみを感じられた。
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