一旦、40でレビュー。それにしてもレビュー数の少なさ。フィルマークスとの相性が悪いのでしょうね。かく言う自分も一気見してしまう理由をうまく説明できない。正直、例えば映像的に観るところはないのですが、なんだかただ面白いのです。
例えば、
「博徒」と言われるいわゆるヤクザ、「神農」と言われるテキヤ業界、そしていわゆる右翼組織である政治結社。それぞれがそれぞれに誇りと矜持を持って緊張関係にあるという、ヘーという教養的驚きもあります。そしてそれら一切をひとつの看板のもとに統一しようという野望物語。ヤクザの生きづらいこの現在社会において、それでも「ヤクザ」の存在に意義を見い出し、そこに道筋をつけるために彼らをまとめていこうという思いは、意外にも平和主義と反差別という思想で支えられているように見えます。とは言え暴力やタマの取り合いはヤクザエンタメの中心テーマとして御了承頂きましたならば、その盃、懐中深くお納めください。的な口上がまたいいんです。特筆すべきはエログロシーンが皆無と言ってよく、それがとても観やすいものにしています。以来ネトフリにはヤクザコンテンツをオススメされまくってます。これ系レビューの「ネタバレ」は「メクレ」としてはどうでしょうか。
