円柱野郎

トッツィーの円柱野郎のネタバレレビュー・内容・結末

トッツィー(1982年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

演技にこだわりがあるが故に売れない役者のマイケル・ドーシー(ダスティン・ホフマン)。
彼は友人が無碍もなく落とされた昼メロのオーディションに、女装して“女優”として出演することにする。

金がないので仕方なく女優に変装し、親友以外にバレてはならないという、日本なら三谷幸喜がやりそうなシチュエーションコメディ。
性差を描いている面もあるけど、ウーマンリヴも落ち着いた頃の作品ということもあるのか、殊更に男女差別問題を描くでもなく普通にエンタメ作品として面白い。
どちらかというとホームコメディのような趣も感じるけど、どのジョークもニヤリとするのが良いですわ。
終盤の「ジェフは承知か」というちょっとセリフとかセンスあるよなあw
「石けんが目に入った!」は下らない言い訳で笑ったw

女装演技を見せるダスティン・ホフマンはお見事。
自分の作り上げたドロシー・マイケルズという"女性を演じる役者"を演じるという、まあユニークな役。
これがバレないのはコメディ世界の部分もあるだろうけど、楽しかった。
監督のシドニー・ポラック自身はエージェント役で出演してるんですな、これもまた達者な演技…というかこの人は元々役者か。
円柱野郎

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