さく

キングダム2 遥かなる大地へのさくのレビュー・感想・評価

4.0
私にしては珍しく事前に原作(漫画)を読んでいるパターンです。あまり覚えてないですが、前作もそんなに悪くなかったと記憶していましたので、実写化にありがちなガッカリ感に苛まれるようなことはないと、それくらいの期待値でいましたが、普通に面白かった!

ここから先ネタバレも含みます。

実写版となると、どうしても話題はキャストの件ばかりになってしまいますが、まず山﨑賢人さん、色々ありますが、少なくともこの信に関しては結構ハマり役と思いました。かなり原作イメージに合っています。

次に羌瘣(きょうかい)役の清野菜名さん。彼女に関してもご本人の高い身体能力も相まって名演です。実写にするとチープになってしまいそうな羌瘣の戦闘シーンもかっこよく演じてくれました。トーンタンタン…

他のキャストも概ね頑張っていて、まぁ、麃公(ひょうこう)将軍役の豊川悦司は変な感じですが、豊川悦司はいつも変な感じなので良いです!

やや気になったのは、本作では出番少ないですが、呂不韋(りょふい)役の佐藤浩一。呂不韋はもっとギトギトした悪人ヅラの人にやって欲しかった。その煽りを受けてから昌平君(しょうへいくん)役の玉木宏も蒙武(もうぶ)役の平山祐介も、カリスマ性が薄く感じられてしまって、王との謁見シーンがややチープに見えてしまいました。

そういう点では、王騎という強烈なキャラを演じながらも自分のものにしている大沢たかおは凄いと思います。豊川悦司も変だけど凄いと思います。

ストーリーの方は、色んな方が書いているように、あまり起伏もなくただ戦っているだけ…のため、原作ファンで無い人にはちょっとしんどいかもしれません。縛虎申(ばくこしん)隊長に思い入れがないとつらい!

しかし、ファンとしては次回作が楽しみな終わり方でありました。問題は、この先も強烈なキャラが次々と出てくるので、キャストをどうして行くのかですね。場合によっては『仁義なき戦い』方式で、一度死んだキャラの役者を別の役で…とかしないとコマが足りなくなりそう。

早く、ドドンドドンドン!汗明!が見たい。

原作ファンとしては5点でも良かったんですが、俺の長澤まさみが出てこなかったのでマイナス1点にしました。
さく

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