原作は殺戮シーンが多すぎて好みの作品ではないはずなのに、多彩なキャラの個性と史実に沿ったストーリーに戦術・戦略の妙などあって結局最新刊まで読んでいる。そんな作品の実写化となれば、壮絶な戦闘シーンとスケール感を映像化できるかに期待と不安を感じるが、最新の映像技術とこれまた最新の「殺陣」が期待以上の出来栄えを見せてくれる。
さて、肝心のストーリーだが続編前提で前回の続きの話をしている都合上、今回は秦国としての戦への信の初参戦とギョウカイとの出会いがメインとなっている。仕方がないことだが前回と次回へのつなぎの話と知りつつもスケール感が小さめと感じる。また、あらためてキャラ化すると、信の単純さは「なんか毎回おんなじような事言ってる」ので良いことを言っても物語に深みをつけづらいと感じる部分がある。
そんな事もあって僕的には大満足とはいかなかったが、アクション映画としてのクオリティの高さは保証できる。次作も楽しみだ。
