pauh

海の上のピアニスト イタリア完全版のpauhのネタバレレビュー・内容・結末

3.9

このレビューはネタバレを含みます

2時間半以上のはずがあっという間に感じ、最後まで飽きずに集中して楽しめました!
楽器が弾けたり詳しい訳では無い自分でも主人公の才能の凄さがわかり、演奏ひとつひとつが素晴らしかったです。
特にジャズバトルでの初めのお遊びで場の反感を買いながらも、3回目に圧倒的実力を見せつけ、観客と同様観ている自分まで衝撃を受ける程凄まじい演奏でした!
相手と同じようにタバコと置いたかと思いきや、最後にピアノの熱で火を付けた瞬間はまんまと驚き、それまで良い演奏には拍手を送っていた観客達が思わず拍手すら忘れて唖然としているのも面白かったです。
ファンタジーのような素敵な演出も印象的で、特に始めのマックスと初めて出会った時の、船の揺れに合わせてピアノが動く様子がまるで踊っているように見え、海と踊っているんだという台詞も合わせて素敵なシーンでした。
乗客一人一人に物語を作り、その物語に合わせて作られた曲も聞いてみると確かにそう感じられ、音楽が与える影響にも改めて気付かされました。
ラスト、やっと現れたと思いきや結局船と共に散る選択をする1900に別れを惜しみ泣くマックスに対し、最後まで笑わせて見送るのも1900の人間性を感じて良かったです。
ただ全然ストーリーとは関係無いものの、途中の絵が落ちる話で何度もバンッ!と叫ぶマックスに驚く店主が面白すぎて、言われる度にビクッとする姿に笑ってしまいました。
ピアノの美しさに圧倒される、感動する作品でした!
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