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オンライン試写会に参加させていただき、一足お先に鑑賞させていただきました。
先日原作を読了したばかりの山内マリコさん原作の映画化作品。
シーンや台詞など全てが原作に忠実で、映像化の要の一つでもあるキャスティングが絶妙。
なんといっても、水原希子さん!
「ノルウェーの森」の朧げな記憶しかなかっただけに、衝撃度もひとしお。
しかしながら、普段からジェンダー感について率直に発言されている彼女だからこその適役なのかも。
水原さんが良すぎる故、美紀×里英の外部コンビのシスターフッド感がより強固なものに。
また、高良健吾さんの嫌み過ぎず、出すぎず、でも格となるような存在感も良かったし、
門脇麦さんの原作から飛び出したかのような立ち振る舞いには安心感さえ。
原作ファンにも信頼度の高い映像化作品でした。
ただ、ひとつ個人的に昇華しきれなかったのは愛する東京(貴族)パートの簡素化。
自身が田舎者であるが故、未知なる高貴なものへの胸の高鳴りがやむことのなかった描写の数々。
それが文章ではなく、映像でそのまま見せられることで平易なものに思えてしまい。。。
また原作で個人的山場だったホテルでの邂逅シーンが、台詞で簡易説明されてて、山場じゃなくなってて残念でした。
とは言え、十分堪能できる拳突き上げ系シスターフッド映画!