このレビューはネタバレを含みます
オンライン試写会にて鑑賞させていただききました。
映像や言葉が美しくて、それでいてどこか温かい素敵な作品でした。
生きてきた環境、そしてこれから生きていく世界も違う2人の女性の話で、互いに別の世界で多くの困難や理不尽に遭遇していく。
みんな「あの人はいいよな」とか、「あの人だったらな」とか色々と言うけど、結局みんな嫌なことや辛いこともあるわけで、もちろんいいことや嬉しいこともある。結局は、「今日あった嫌なことや嬉しかったことを面白おかしく、楽しく話せる人」が一人でもいればそれでいいと思った。それが友達でも家族でも。
女性はこうあるべきとか、貴族はこうでなければならないとか、そんなレールの上をずっと歩んでいた彼女たちが立ち上がって、ついに自由になり、忘れかけていた夢を再び追い始める。そんな二人のラストシーンに胸が熱くなった。青木幸一郎もいつか自分の運命から自由になって、本当の夢を追うことができればいいなと感じた。
雨の日にタクシーじゃなくて自分の足で歩き始めた彼女に勇気をもらった。