素敵な作品。
階級についてを描きながらも、クローズされるのは、女としての生き方、家族の在り方、夫婦の形や友情について。
その描き方が良かった。
女と女が出てくれば、それぞれを嫉妬や羨望、比較や競争の対象として、やや穿った描かれ方をすることが多い。
しかし、この作品はそれぞれに尊重や敬意を持って、素直に描き出しているのが好印象。
ただ、水原希子が富山の田舎出身という設定だったが、芋臭さが一切なく、高校のジャージや毛玉のついたぶかぶかのトレーナーでさえとてつもなくお洒落に見えてしまう点ではミスキャストだったのかも。