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あのこは貴族のお茶のレビュー・感想・評価

あのこは貴族(2021年製作の映画)
4.3
お育ちが違うのね

貴族なあの子と、庶民なあの子。

お金持ちの家で育った、箱入り娘の華子。
金銭的な理由で大学を中退せざるを得なかった、苦労人の美紀。

同じ東京で暮らしながら、本来なら交わることがない2人の人生が、1人の男性をきっかけに交差する。

色んな言葉がぐさぐさと刺さった。

母とか義母とか姉とか友達(?)とか婚活で出会う男の言うことがいちいち痛い。

この歳だからなんたら、女だからこうあるべき、周りの言う“普通”に自分を合わせて生きる違和感や息苦しさ。
直接言葉にせずとも、見事に代弁してくれた。

たしかに、ほかの人がキラキラ輝いて見えて、羨ましくて、焦ったり動けなくなったりもする。
でも、どんな環境で生きたって、最高の日も、泣きたくなる日もあるんだ。そして、夢を持っていいんだ。

大事なことは周りからの見え方じゃなくて、自立した心を持つこと、あとは、その日あった出来事を話せる誰かがいること。

1章から5章までの年月が、時間をかけて、じんわりと心に染み込んでくる。

門脇麦さん、水原希子さんはじめ俳優さんたちが素敵!😊
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