タクシーの車窓から眺める東京の街はとてもきらびやかで輝いて見えるけど、でもそこにあるのは強い意志と確かな志を持つものしか寄せ付けない冷たい気高さ。
この物語はそんな東京で目に見えない階級を確かに感じながらも、夢や希望に向かってしっかり足を進めていく女性たちの強さを感じました。
限られた上流の世界にも、さらに手の届かない階層の人達が居て、いつも高いきれいな場所から世の中を見下ろしている。
「田舎から出て来て搾取されまくって、私達ってまるで東京の養分だね」ってニケツの自転車で笑いながら冷たい街を軽やかに走り抜ける美紀と里英の自由で生き生きとしたシーンがなんとも印象的でした。
上流階級と庶民層、内部生と外部生、都会と地方…
見えない壁にぶつかりながら何かに追い込まれていく様な世界の隅っこで、それでも自分の足でしっかり立って窮屈な場所から広い自由な世界のドアを開く様に歩み始める女性たちのたくましさが際立って、最後には大らかな気持ちで観終えられた作品でした。
にしても…
登場するオトコたちのなんと頼りないことか…
なんかすみません🙇🏻♂️