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あのこは貴族のmasue16のレビュー・感想・評価

あのこは貴族(2021年製作の映画)
3.5
「家にクリスマスツリーやお雛様を飾らない中流家庭で育ち、外部生として慶應を卒業した」私はどちらかと言えば美紀寄りなのだろうけど、あまり深く共感することができなかった。
本作含め色々な作品で「外部生と内部生の壁」が描かれているけれど、大学にいた頃に外部生と内部生の違いを大きく実感したことがない気がする。(私がボーッとしてただけ?)
ただ、自然と同じような環境で育った人同士で仲良くなってはいたかも。

作品の全体的な雰囲気は嫌いじゃないんだけど、フワッとしすぎているかなとは思った。華子も美紀もそれぞれが異なる窮屈さを感じているものの、その描写が一瞬で、あまり印象に残らず...。
(そもそも日常における窮屈さは普段強く意識することがなくてフワッとしたものだから、しょうがないけど)

「日本社会では女性同士が対立させられがち」っていう台詞は心に刺さった。
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