このレビューはネタバレを含みます
ずっと気になっててようやく観賞。
物静かな登場人物たちが重ねる時間はゆったりとしつつ繊細に心の動きが描かれていた。華子とみきは出会い、隣にはありつつも交わらない世界を2人はそれぞれ生きていた。それが良さでもあり、結局人は与えられたカテゴライズの中でしか生きられないのかもしれない。と前半少し諦めたくなった。
けれど一度勇気を出して飛び出して見ると、元いた場所はきっと違う世界に見えて、その魅力を再認識してふと戻りたくなることもあるのだろうな。
幸一郎と華子の歪な夫婦生活が終わったのも、自然で「来る時がきた」と言った印象。それぞれがちゃんと自分の人生を生きていて尊重しているのが素敵でした。
大学時代に映画館で1人で観たかった作品。