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あのこは貴族のaiのレビュー・感想・評価

あのこは貴族(2021年製作の映画)
3.9
階級と幸福は比例しないし、かといって、誰にでもいい日悪い日があるという当たり前のことを美紀は教えてくれた。
「今日何があったかを話せる人がいるっていうことは普通じゃない」(うろ覚え)という言葉も、ジーンと来ました。
結婚してから態度が急変する旦那であったり、美紀の「女をサーキュレーターだと思っているんですかね」や、華子の友人の「女に家事ができるくらいの仕事はしてほしいらしい」という言葉など、数多くの点で印象に残る場面が多かった。結婚願望もなく、まだ若い私には、華子の結婚に対する焦りや執着が哀れに見えるところが多かった。けれど、それと同じように、世の中の男性は、女性を男性なしでは生きられない生き物(もしくはモノ)として無意識にとらえている人が多いと思う。なのでこのようなフェミニズム的な映画を見て、男性はどう感じるのか意見を聞きたいところです。
私も大学から初めて環境が変わり、誰も私を知らない土地に降り立ったため(都内生まれだけれど)、すこーしだけ美紀の「部外者だけれど、それって自由だ」という感情に共感出来た。
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