絶滅危惧種のようなステレオタイプと駄言のオンパレードが感情をつついて面白い。
庇護欲と“男性らしさ”、わきまえと“女性らしさ”のキアロスクーロがいちいち刺さるなぁ。
女性を客体化する脳筋と、それ…
このレビューはネタバレを含みます
大学の授業でみた
お金持ちで与えられてる人、惨めになるから凄く嫌いなんだけど、階級が上すぎても自由がなくて辛いんだね。マジで違う階級の人と交わることってないなーミキとハナコがそこまで深入りしなかった…
階級と幸福は比例しないし、かといって、誰にでもいい日悪い日があるという当たり前のことを美紀は教えてくれた。
「今日何があったかを話せる人がいるっていうことは普通じゃない」(うろ覚え)という言葉も…
撮影と美術、衣装に品があって素晴らしく、うっとりしてしまう。
現代の貴族と庶民、地方と東京の分断がうまく描かれていて、社会学入門の教材レベル。ホテルでの雛人形のチケットのくだりなど、ものすごく面白い…
どこで生まれたって最高って日もあれば泣きたくなる日もあるよ。でもその日、何があったか話せる人がいるだけで、とりあえずは十分なんじゃない?旦那さんでも友達でも。そういう人って、案外、出会えないから。
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©山内マリコ/集英社・『あのこは貴族』製作委員会