とし

劇場版 BEM ~BECOME HUMAN~のとしのレビュー・感想・評価

劇場版 BEM ~BECOME HUMAN~(2020年製作の映画)
4.0
「それは、いつ生まれたのか誰も知らない。暗い音の無い世界で、ひとつの細胞が分かれて増えていき、3つの生き物が生まれた。彼らは勿論人間ではない。また、動物でもない。だが、その醜い身体の中には正義の血が隠されているのだ。その生き物、それは…人間になれなかった妖怪人間である…。」そんなナレーションで始まる、1968年に全26話で放送されたアニメ『妖怪人間ベム』。かなり怖い内容でした。昔はよく再放送されてて、その度に観ていたなぁ。それから時代は流れ、2006年に『妖怪人間ベム -HUMANOID MONSTER BEM-』としてアニメ化。更に、2019年に『BEM』としてアニメ化。今作は、『BEM』の続編にして完結編です。

リブラシティでの騒動から、2年後。ベム達の行方を追っていた刑事…ソニア・サマーズは、手掛かりを得て『ドラコ・ケミカル』という製薬会社で働くベルムという男に接近する。しかし、姿や声はベムであるにもかかわらず、ベルムはソニアの事を知らないと言い張る。ベルムには妻や子供もいるが、何かがおかしい…。その綻びは徐々に広がっていき、遂に真実が浮かび上がってくる…という内容です。

少し前にAmazonプライムで『BEM』を観ていました。今風に、美男美女になったベム達に最初は違和感がありましたが、内容的には良かったです。そして今作。うん、面白かった!最後もあれはあれでアリだと思うし、『BEM』を観てたのなら、今作は是非観て欲しいと思いますー。作画も、かなり気合い入ってましたしね!

ベラが働くハンバーガーショップの店名が、1968年バージョンでベムが妖怪の姿に戻る時の掛け声と同じって(笑)。

ベルムの友人であるバージェスの声、Kis-My-Ft2の宮田俊哉だったんですね!めちゃくちゃ演技上手いな!今後は声優としても食べていけるレベル!

ベルムが働く広報部の、冴えない部長の声が山寺宏一。ちょい役に、豪華な声優の使い方してるなと思ったら…(意味深)。

全然今作とは関係無いのですが、昔…よく漫才のネタに妖怪人間ベムが使われていて、好きだったんですよねぇ。『「ベム!」「ベラ!」「三波春夫で御座います!」』ってのとか、『ベロは全身赤タイツ姿で指が3本。「おいらベロってんだ、怪しい者じゃないんだよ」って近付いてくるけど…怪しいわ!』とか。…誰か覚えてる人、います(笑)?
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