いつものケンローチ作品に違わず社会の底辺でもがく者たちのドラマ。
恋愛コメディ要素を少し混ぜてはいるが、やっぱり労働階級の悲惨な部分を描いている。
不法移民、前科者など訳あり労働者を低賃金で雇う下請け建築業者。
低賃金のみならず、労働環境保全はほったらかし、ミスしたり文句言ったらクビ。
それでも働くしかない彼らはなんとかやってるが、そりゃ事件事故は起こる。
主人公のスティーヴが現場で落とし物を見つけたきっかけで歌手志望のスーザンと恋仲にはなるが、ふたりとも貧困。それでも幸せならまだよかったが……
建築業者の杜撰さと彼らを取り巻く環境、見てる側からするといつ悲劇が起こってもおかしくない状況なのでいつ何が起こるのかとヒヤヒヤ。
ユーモアは交えているものの淡々と社会の底辺を描き続け、迎えた結末に唖然だったし救いがないが、凹んだままでは終わらないのがニヤリ。
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