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リフ・ラフの白のレビュー・感想・評価

リフ・ラフ(1991年製作の映画)
4.5
ソ連をして「鉄の女」と言わしめたM.サッチャー首相が、1980年代に労働組合や産業カルテルなどの利益団体と闘争を繰り広げた(そして打ち負かした)時代背景がこの映画にはある。
サッチャーの厳しい金融引き締め、利上げ、予算削減は当時のイギリスのインフレ問題を攻撃し、北海油田の生産ピーク時の原油価格高騰によるポンド高と相まって、イギリスの失業率は30年代以来の高さになった。不景気のドン底にあったイギリス労働者層の意識を描いている。
そしてこの映画は開かれた国としてのイギリスも描いている。だからスコットランド人の政治的・経済的不満による越境だけでなく、移民(外国人労働者)も映してる。
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