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zk/頭脳警察50 未来への鼓動

zk/頭脳警察50 未来への鼓動の作品紹介

zk/頭脳警察50 未来への鼓動のあらすじ

結成から50周年を迎えた伝説的ロックバンド‟頭脳警察”(PANTA・TOSHI)が、新たにギター・澤竜次(黒猫チェルシー)、ベース・宮田岳(黒猫チェルシー)、ドラム・樋口素之助、キーボード・おおくぼけい(アーバンギャルド)といった若きミュージシャンを加え、‟頭脳警察50周年バンド”を始動! ”頭脳警察”と同じ時代を歩んできた者、その背中を追ってきた者、あらゆる世代の表現者の証言とともに、変わらぬ熱量を保ち続ける‟頭脳警察”の現在と過去を追うことで、日本におけるカウンターカルチャーと、サブカルチャーの歴史を浮き彫りにしていく…。

zk/頭脳警察50 未来への鼓動の監督

zk/頭脳警察50 未来への鼓動の出演者

原題
製作年
2020年
製作国
日本
上映時間
100分

『zk/頭脳警察50 未来への鼓動』に投稿された感想・評価

KKMX

KKMXの感想・評価

3.8
 パンタ追悼上映を鑑賞。頭脳警察は数曲知っている程度で、かなり馴染みのないバンドです。それこそ初期の名曲『銃を取れ』とか、裕也のヤローがテメーのオリジナルみたいなツラで歌っていた『コミック雑誌なんか要らない』(裕也は自分の映画のタイトルにも使ってましたね、要らない→いらない!に変えていますが!アイ・キャント・スピーク・ファッキン・ジャパニーズ!……って、やっぱり裕也の言語センスはヤバすぎる!ラストにこれが炸裂する異常さ!く〜マジで裕也は天才だな……とか裕也の話をすると延々となるのでこの辺で、しかし、すげーセリフだな改めて考えると……あ、そうだ!『コミック雑誌〜』の歌詞って「俺の周りはピエロばかり」というフレーズが出てくるんだけど、お前自身がピエロだろ裕也!お前こそキング・オブ・クラウン!アイ・キャント・スピーク・ファッキン・ジャパニーズ!パンタが歌うと確かにそうかも、となるけどさ、裕也が歌うと「お前が言うな!」となっちゃうのが裕也の異常天才たる所以だけど、何しろ裕也には『俺は最低の奴さ』という曲があり、この曲は単に正真正銘のスーパーリアリズムでめちゃくちゃ笑える!というわけで裕也のオリジナルアルバム『ア・ドッグ・ランズ』は名盤ですよ皆さん!裕也はヒット曲皆無ですがカッコいい曲歌ってますので!特に『パンク・パンク・パンク』は必聴!特に後半の小芝居が最高!中村とうように聞いてみろってんだ!村上タクシー呼べよ!)くらいしか知らない超絶ニワカです。なので、頭脳警察入門のノリで鑑賞しました。


 本作を観て感じたのは、パンタって優れたメロディメーカーだな、ということです。1stが発禁になったので、頭脳警察というとパンク登場以前の元祖ポリティカルパンク的イメージがありましたが、それはあくまでも一面なんだな、という印象です。本作観る前、頭脳警察って村八分とかに近いアンダーグラウンドなロケンロールだと思ってましたが、村八分よりぜんぜん健康でメジャーでしたね。反目しつつも芸能界と絡んだ活動もしてましたし。パンタの本質は明らかにピュアなミュージシャン。実際、頭脳警察のポリティカル感が足枷になった時期もあったっぽいですし。
 ドラム/パーカッションのトシさんもなかなかユニーク。自由でロッキンなタイプというか、パンタとはいいコンビだと感じました。解散後はそれぞれの道を行きましたが、晩年は再びタッグを組んでいて、2人でインタビューに出てくると独特の面白さがありました。もっとバチバチなバンドかと思いきや、やっぱり本質はミュージシャンでロッカーなんですね2人とも。決して根が活動家というわけではないです。

 後半は頭脳警察50周年の活動がメインになります。新曲も現役感があり、やっぱりメロが印象深い。そして、映画でちゃんとフィーチャーされた曲はいわゆる初期ナンバーだと『さようなら世界夫人よ』くらいだったような(詳しくないから確証ないですが)。その感じからも現役感の強さが伝わります。ぜんぜん懐メロバンドじゃないね。パンタとトシ以外は黒猫チェルシーとかアーバンギャルドとかの若手ミュージシャンを加えてましたが、すげー馴染みます。
 作中で印象深かった曲は、クリミアのライブで演奏したフセインの孫が虐殺された時を描いた歌と、トシの2人で演奏した万物流転というナンバーでした。やっぱりパンタはメロディメーカーですね!

 あと、各所で言われているパンタの人柄も良かった。腰が低いし、当たりが柔らかく、すげーナイスガイです!晩年はアイドルとの交流もあったみたいで、頭脳警察の誕生会にアイドルグループも参加していました。もうちょいアイドル側から見たパンタ像も語ってほしかったかも。

 しかしパンタ、73歳とは現代にしては若い。エンケンさんも遠藤ミチロウも、そいうえば名ドラマーの村上ポンタも、それこそYMOの2人も70くらいでしたので、なんか70歳強が日本のロッカーの平均寿命なんじゃねえかと邪智しちゃいますね。鮎川誠もパンタと同じくらいで亡くなりましたし。昔オーケンが、ツアー生活は食生活も含めて健康に悪いと言ってましたが、若い頃の無理が身体に出るんですかねぇ……分かりませんが。細野晴臣やムーンライダースの鈴木慶一といった日本ロックのオリジネイターのみなさまは長生きしてほしいものです。


【追記】
 陣内孝則が裕也とパンタのエピソードを徹子の部屋で語ったようです。どうやら、パンタが『コミック雑誌なんか要らない』を演奏したところ、楽屋で裕也が「なんで俺の歌歌ったんだ!」とキレたらしい!
 スゲーな裕也!お前……お前ロクに曲作れねぇからパンタの曲カバーしたんじゃねーか!しかも、テメーの映画のタイトルにまでしていて、パンタには大恩しかねーぞ!そんな恩人に、俺の歌って……こともあろうに!
 もちろん人格者のパンタは穏やかにスルーでしょうが、しかし、なんつーか、さすが裕也としか言えないエピソードだ!やはり『水のないプール』とか作るヤツは狂気に近い天才だ。

 そんな裕也もパンタも物故者になってしまった。きっと2人はあの世で仲良く……いや!パンタは裕也に向こうで会えてないぞ!何せパンタさんはホントにいい人だったから間違いなく天国!そして裕也は間違いなく 地 獄 に 堕 ち た からなッッ!

 地獄は楽しいところだぜ!
Yuya

Yuyaの感想・評価

3.7
ある意味 和パンクスの源流の一滴
いつの時代も…ってほど聴いてないし
ちょいカジって ハマったふりも
えらくダサくて 失礼なんだろうが
とりあえず 初期のあの衝動はヤバい!

かのムーンライダースの鈴木慶一が
記録映像を羨ましがってた三田祭事件
はっぴいえんどに妨害乱入した狂気
その後の細野晴臣や松本隆との関係性を
知っていればこそ 安堵して観られるが
当時のピリピリした緊張感はエグいなぁ

ただ こう半世紀もさ ずっと反抗し
苛立ち 不満をぶちまけ続ける気骨って
純粋に かっちょいいもんだよなぁ
いや PANTAのイケメンぶりもだけど
なんだろ…アングラやインディーズって
逆に 固定のファンだけついて 居心地良さげに
メジャーを横目に見てるだけの奴が多いじゃん

頭脳警察って そこの馴れ合いがないんよな
時代にも 環境にも なんならファンにさえ
何より自分達に いつまでも真っ向から対立して
あの頃の初期衝動を 50年以上燃焼してる
そんな ハンパないジジイ達だって事を
若輩で中途半端な骨身に突き付けられる作品
PANTAが舞台挨拶に登壇! ということで急遽他作品の見物予定を変更して駆けつける。

実際のPANTAさんは物腰の柔らかい落ち着いた語り口で、あまりのノーブルさに面食らってしまった。

70年代半ばの存在感や、今に至るまでの一貫した不敵な(もちろん褒め言葉)面構えに勝手なイメージを持ってしまっていたものだから。

映画そのものも端正で真面目な作りと言ったら良いのか、時系列に即したオーソドックスな頭脳警察史になっていたように思う。

メンバーに孫のような若者を加えた「新」頭脳警察だが、その「若者」が黒猫チェルシーの澤竜次と宮田岳って! またまた渡辺大知の映画見たくなりますやんか。『色即ぜねれいしょん』『勝手にふるえてろ』、いやあやっぱり『寝ても覚めても』か!

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