まーしー

レフト ー恐怖物件ーのまーしーのレビュー・感想・評価

レフト ー恐怖物件ー(2020年製作の映画)
3.0
世間のバッシングに遭った過去を持つ男性(ケヴィン・ベーコン)と、年の離れた女優の妻(アマンダ・セイフライド)。二人は娘と一緒に休暇を過ごすために一軒の家を借りるが、そこでは不思議な体験が待っていた——。

比較的、綺麗な家で起こる奇怪な現象。家の中の謎の空間や、不思議と早く進行する時間など、物理の法則を無視した内容。
これは男性の夢か。それとも超常現象か。曖昧なまま物語は進行していく。
しかし、それほど恐怖心が煽られるものではない。あくまで「奇怪な現象」止まり。
ホラー映画としてはパンチ不足と言えるだろう。

夫婦の不和も描かれているが、この描写の意図もよく解らず。
ベーコンの陰翳さや、アマンダの艶っぽさも活かしきれていなかった。
中途半端なこの描写によって話が散漫となり、恐怖感を削いだ面は否めないだろう。

世間の評価がイマイチなのも納得。豪華な主演二人の無駄遣いにも思える。
ただ、ベーコンもアマンダも私の好きな俳優なので、若干甘めの評価で。