Liberta

マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙のLibertaのレビュー・感想・評価

3.8
「ペンタゴンペーパーズ」が面白かったので、メリル・ストリープ繋がりで見てみました。死んだはずの夫の幻覚に悩まされる晩年のサッチャー視点で往年の業績を振り返るという構成。この映画の描写を見る限りでは、冷徹な計算や政策論から強硬な政策を行なっていったというよりは、単に「男にナメられたくない」とか、「イギリスは毅然としていることが必要である」といった信念から痛みの伴う政策を実行したイメージ。ただやはりそれが当時の閉塞感漂うイギリスには必要で、冷戦の終了と共に時代がサッチャーを必要としなくなったということだろう。その意味ではチャーチルと似た役割を与えられた政治家と言える。今の日本にも必要なタイプの政治家だと思う。
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