ストーンロック

マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙のストーンロックのレビュー・感想・評価

4.0
 見る前のイメージとだいぶ違ってとても寂しくて虚しい。若い時の初々しいさと晩年認知症を患ってからの場面が入れ替わる。旦那さんは最高のパートナーだったとわかる。メリルストリープの演技力とメイク技術は素晴らしい。日本人から見れば文句なし。この手の映画はある程度予習が必要。サッチャー首相は有名だが知らないことも多かった。
さて、彼女ははたして幸せだったのだろうか?閣議での鉄の女ぶりはパワハラそのもの、そこと旦那に頼る私生活、そして老後と映画は特に結論にすり寄ることもなく、さらっと終わる。製作者の意図は見えないし何が結論かを特定していない。それはサッチャー首相の評価が両極端にぶれている事を表している事を示しているように見える。我が国の首相で10年以上もやり、映画まで作られる人は今後も現れないだろう。これも虚しい。退任する場面で泣いているのは女性だけだった。印象的なシーンでした。