ラブラドール

ホテルニュームーンのラブラドールのレビュー・感想・評価

ホテルニュームーン(2019年製作の映画)
3.3
永瀬正敏や小林綾子なども出演しているイラン・日本の合同作品。
とはいえ、ほぼイラン作品ですね。
イラン人の母親と娘の出生の秘密を巡るドラマ作品。

ストーリーとしては結構ありがちな流れでそれほどでもありませんでしたが、テヘラン(イラン)の街の光景が観られたのは良かったです。
想像していたよりも近代的で、そこで主人公たちも含めて人間味の溢れる人ばかりでした。

イランといえばアメリカといつまでも仲が悪く、軍部の指導者がドローンで暗殺されたり、それをきっかけとして不安定な状態が今でも続いています。日本に住んでいて中東のイスラム系の国々のニュースを聞くと、治安も不安定で国際的にも無法な人達が多い印象を受けがちですが、こういう作品をみるとそうした認識の誤りに気がつきますね。
そこで暮らす人々はいたって普通で、当たり前のように家族愛に溢れ、恋人がいたりと他の国々の人と全く同じです(当たり前ですが)。
世界の国々やそこで暮らす人々どうしが仲良く平和的になってもらいたいものです。
宗教や価値観の違いだけで、元はみんな同じなのですから。