サンダンス映画祭にて。
QAでハネケ版「ホームアローン」と例えていたけど、わかる気がする。
脚本は「バードマン」や「ビューティフル」を手掛けたニコラス・ヒアコボーネだった。彼の短編を元に長編化したらしい。
大人に良くも悪くもコントロールされている思春期の少年の腹の底は…。
一見何事もなく裕福な家庭に育ち、習い事をこなし、友人とゲームで遊ぶ、よくいる少年。
だけどこの年頃の少年はたまに思いもよらぬことを考えていたりすることもある。
教師やテニスコーチに空返事、大人たちにそのばしのぎで嘘をつく、悪知恵思い付いたらまず本番に移す前に試してみる…。
両親と姉を深い穴に閉じ込めたジョンは一体何がしたかったのかは想像するしかない。
自分はコントロールされてるばかりではない、それを奪うことは簡単、自分が優位に立つこともできるということを見せつけたかったんだろうか。
ジョンはこの先どう育つかね…なんて思いながら家族の姿を眺めていたら。意味ありげなラストシーンが気になるじゃないか。
とても地味だったけど面白かった。