空港の監査員、滑走路を横断し水を売る少年、開港で国の存在証明をしたい国民。
美しい眺望とは裏腹に今現在も緊迫した状態にあるナゴルノ・カラバフ自治州を淡々と捉える。
見上げる空を自由の暗喩とし、飛び立…
静寂こそ恐怖なのかもしれない。
ついこないだまで日常に銃声が響いていた彼らにとって、コオロギの鳴き声、飛行場で聞こえる風の音が、次いつ銃声がまた聞こえ始めるのかという不安を煽っていた気がした。
飛…
フィルメックスでは、かたや『死ぬ間際』でアゼルバイジャン、かたや『風が吹けば』でアルメニアと、ナゴルノ=カラバフ自治区をとりあう2国の映画が上映されるというけっこうすごい構成になっている
『死ぬ間…
東京フィルメックスのオンライン上映で鑑賞。
初めてアルメニアの映画見た。
アランが歩く夜の街の様子とか、アルメニア語?とキリル文字で書かれた看板とか、なんかノスタルジーというか旅先の夜って感じだった…
紛争地ナゴルノカラバフで、唯一の空港監査のため訪れたフランス人技師の体験、そして決断。
敵対勢力せめぎ合う地勢下で、離着陸ルートが極めて限られる空港の状況自体が住民たちの逼塞と諦観をよく映す。主演…
グレゴワール・コランは、一時期、クレール・ドニ映画の常連だった。『美しき労働』はその中の傑作だ。シワいをした青年は、そのままシワい顔のオヤジになって、本作ではシワさのゆえか、シワの入った麻のシャツを…
>>続きを読む『東京フィルメックス』のコンペティションの作品をヒューマントラストシネマ有楽町で鑑賞
つい2日前にアルメニアとアゼルバイジャンが完全停戦に合意した係争地“ナゴルノカラバフ”
本作品はこの地区に再建…