クラウドアトラスみやちゃん

七人樂隊のクラウドアトラスみやちゃんのレビュー・感想・評価

七人樂隊(2021年製作の映画)
3.5
【どんな映画】香港で活躍する7人の監督が1950年代から未来まで、さまざまな年代の香港をつづった7作で構成されたオムニバス。7作すべてフィルム時代に敬意を表し、全編35ミリフィルムで撮影された。

【一言感想】「校長先生」兎に角、一番好き。みんなに観て欲しい!😍

「回帰」おじいさんと孫のエピソードが堪らない。いいね👍

「ぼろ儲け」職業柄こういうエピソードは好きなんですよね。投資の世界の中心回帰的教義(ミーン・リバージョン)が分かりやすく描かれてますねー☺️

「深い会話」なんとも不思議な物語。SF好きには刺さる気がするな😌

【7作の特徴】50年代香港、必死にカンフーの稽古に励んだ幼い自分と仲間を描く、サモ・ハン監督の自伝的エピソード「稽古」

◎教育に生涯を捧げる校長先生と、彼を慕う同僚の女性教師とかつての教え子たちを描いたアン・ホイ監督の「校長先生」

移住を控えた恋人たちの別れをスタイリッシュな映像で描いた、パトリック・タム監督の「別れの夜」

◎ユエン・ウーピン監督が、香港を離れる孫と香港に残る祖父のユーモラスで温かな交流を描いた「回帰」

◯香港の飲食店を舞台に大儲けを夢見る一般市民が株価に右往左往する姿を、ジョニー・トー監督が描いた「ぼろ儲け」

香港の変わり様に翻弄される男を描き、本作が遺作となったリンゴ・ラム監督の「道に迷う」

◯病棟を舞台に、たたみかけるセリフ群が展開する、ツイ・ハ―ク監督の「深い会話」。

2020年・第73回カンヌ国際映画祭オフィシャルセレクション作品。日本では同年の第21回東京フィルメックスの特別招待作品として上映され、観客賞を受賞(映画祭上映時タイトル「七人楽隊」)