るる

七人樂隊のるるのレビュー・感想・評価

七人樂隊(2021年製作の映画)
4.2
映画を観る気力がないとき、本読むのが面倒くさいときも短編集はお手軽だから、大好きなんだよ。流石に7本もの短編集は初めてでだいぶショートな感じがしたけど、たくさん観れてお得!とも思う

時代は進んでいくけれど,一貫して香港を描いてるのが良かった。もっと香港映画を観ていたら、背景知識があれば楽しめたんじゃないかね。つい97年までイギリス統治下だったこともすっかり忘れてたし…
一番好きなのは「回帰」かな。カンフー愛もさることながら、カンフー爺ちゃんと西洋な孫の、異文化交流がとても愛おしかった。他人によって自分というものが少しほぐれて、少し他人に染まれたらそれって愛じゃんと思うんだがーー大好きじゃん!「別れの夜」で中国語(?)と英語で詩を互いに読み上げるシーンも好きだった。WKWっぽさね。あとメガネ男の顔面が好みだった。「回帰」は多くの人が好みそう、「別れの夜」は主に私に刺さってくる系の話なんで、全員には勧めないです。でもこの短編集は色んな気持ちにさせられて楽しかったな!
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