紫のみなと

アンモナイトの目覚めの紫のみなとのレビュー・感想・評価

アンモナイトの目覚め(2020年製作の映画)
4.0
ケイト・ウィンスレットはどんな役でも誰が相手でも最善の演技ができる。若いシアーシャ・ローナンはケイトと共演して、女優としての生き方を学べたのではと想像します。
男以上の才能があっても女の名前で公表できない時代、産まれた赤ん坊が次々亡くなる時代、そんな時代の女性同士のラブストーリーであるだけに、孤独な2人が喜びを知るシーンは真実美しく、非常に感動的です。
またこの時代の衣装やヘアスタイル、スミレの刺繍のハンカチや手紙までもが個人的にいちいち好みで目を奪われます。
シアーシャはまた輝くばかりに綺麗で、この人は顔がいいですね。もっと整った美人女優は他にも大勢いるでしょうが、心に残る笑顔やキラメキがあって、そういう意味ではケイトの若い頃も(タイタニックよりずっと前、日蔭のふたりとかいつか晴れた日にとかの)、その頃からスレンダーではなく手足も短かったけど、他の単なる美少女が持ってない迫力と魅力に満ち溢れていた。
ラストも良くて、あっという間に見終わってすぐまたもう一度振り返りたいと感じる繊細な映画でした。