設定の年代の古さ的にも雰囲気的にもどうしても『燃ゆる女の肖像』とかぶってしまい、あの傑作と比べながら観てしまうのではと思いなかなか観れず…
しばらく見送っていましたが、シアーシャ・ローナンが好きなのと、ケイト・ウィンスレットがこの役柄でどんな演技をするのかやはり気になって鑑賞することにしました。
本作のケイトは無骨で男勝りで誰にも媚びず強く生きている印象。
冒頭の背中の逞しさがそれを物語っている感じがします。
対するシアーシャは華奢でか弱く、瞳がとても澄んで綺麗。とっても脆い感じがする。
そんな2人が少しずつ、でも確かに近づいていく様子がじっくり丁寧に描かれています。
音楽も2人の感情に合わせて効果的に使われている。
情熱的で切ない2人の物語をこの先もずっと観ていたい、そんな気持ちになりました。
こんな終わり方もいいのかもしれない。