このレビューはネタバレを含みます
2023年8月、CSで視聴。
共に男性(社会)の犠牲になってる2人なのかな。
お互いを見る表情で言いたいことが分かる。いつの間にか2人で化石掘るのに夢中になってるのが微笑ましかった…まさに初めての共同作業！
青い目で巻き髪、お人形さんのような出で立ちの人妻シャーロット。時々にこっと笑う…社交性もある…旦那に虐げられて辛くても笑って耐えてるうちに心が潰れてしまったのかな。
イギリス貴族の奥様(見た目は可憐なお嬢様)だから家事は出来ないけど、他人の赤ちゃんを愛でている姿から察するに旦那との子が欲しかったんだろうな…出産と育児が当時の女性の役割である事をおもうと、旦那に拒否され人格まで否定されてたの可哀想だ…さらに｢戻っておいで｣ってなんだよ。(しかも逆らえない)
海辺に行くカジュアルな服装も袖にレースが着いてたりして可愛い、そして自分では洗濯しないからからか？汚れることもいとわない笑。行為中は意外にも積極的、旦那さんには見せたことのない一面なのかも。
有名な化石学者メアリー。兄弟姉妹9人の中で唯一育った事もあって、生まれた街で手に職をつけた現実派。
堅物かと思ったら、ヤキモチ妬いてますよ～！キスして欲しいな～！って表情してるのかわいい。商売の面では口下手で職人気質。メアリー母もシャーロットには無関心だけど居なくなって初めてしょんぼりしてて可愛かった笑
使用人の表情を見るとあまり快く思われてなさそうだし(きっと当時の世間も同性愛に関してはこの感覚なんだろう)、誰かからシャーロットの旦那になにか報告されるかもしれないし、メアリーは仕事を言い訳にしつつもシャーロットの人生を狂わせてしまった負い目があるよね。
化石越しに向き合う2人、ピアノからの波の音エンドロールがすごく綺麗だった。シャーロットは貴族の奥様だけど旦那が見放しててわりかし自由なので、愛人兼ビジネスパートナーとして上手くやっていけたらいいのにね…メアリーの家は別荘感覚でまた遊びに行ったらいいよ…と当事者ではないから思ってしまう。この後どうなったんだろう
