最近の若手女優は、(ロマコメ需要とかが減ってるせいもあるだろうけど)いかにも学校のマドンナみたいな派手美人ってあんまりいなくて、普通っぽい雰囲気で、恵まれた立場もどん底っぽい雰囲気も演じられる人が多くていいなぁと思う。シアーシャ・ローナンってその筆頭で、今回の無垢な残酷さがすごくハマっていた。
女性同士の愛って、恋愛感情が中心にあったとしても、やっぱりどんなにわずかでもいつも、男性中心社会の中で生きていかなきゃいけない同士のシスターフッドの、連帯の感情が含まれている気がする。それは別に立ち位置が全く違っても成立する。でも尽くす、世話する、そういう本能がある女性同士だからそこああいうバランスの崩れ方をするというのは納得する。関係が薄まるからじゃなくて、濃くなりすぎて揺らぐ。
燃ゆる女の肖像と併記されるのがすごくわかる。どちらも好き。
女性の功績が軽んじられていた時代、名前が残らなくても積み上げていた人たちに敬意を払いたい。
