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二月のlpのレビュー・感想・評価

二月(2020年製作の映画)
3.0
東京国際映画祭にて鑑賞。

TOKYOプレミア2020よりブルガリアのカメン・カレフ監督による新作『二月』。
2009年に『イースタン・プレイ』(日本劇場公開時の邦題は『ソフィアの夜明け』)が、東京国際映画祭のグランプリを受賞したカメン・カレフ監督。個人的にはこの2009年が、東京国際映画祭への嵌まり方が一段深まった年ということもあり印象深い監督だ。ただ、残念ながら『イースタン・プレイ』の良さは私には分からず。そんな監督の新作とあって、カンヌに選出されているとはいえど、期待値は低めでの鑑賞。ところが、予想に反して今回は私にも刺さった!

ある男の人生を、非常にミニマルかつ静かに切り取る。ストーリーはあってないようなものなのだけど、雄大な自然を捉えた美しい映像が、観客へ雄弁に語りかけてくる。
映画の世界にドップリ浸かり、自由な解釈を許容する作品だ。万人受けは絶対にしないだろうけれど、個人的には嫌いではない。

機会があればぜひ。
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