MegmiTanak

ラヴ・アフェアズのMegmiTanakのレビュー・感想・評価

ラヴ・アフェアズ(2020年製作の映画)
4.2
フランス映画の邦題に有りがちな「なんだよこのクソタイトル」と思っていたが、あながち間違っていないかも。
手中にないものこそを本物の愛として認識しがちなところ、愛なんてないと思っていた関係こそ長続きしてしまうところ、浅い関係こそ深く感じてしまう錯覚。真っ当に生きていればあるあるな物語をこうも巧く面白く描くのはやはりプロだなーと。ヴァンサン・マケーニュ贔屓の私にとって、彼のしょうもなさが生んだ希少な物語に最後の最後まで心掴まれた。
安定した愛、安定した関係性なんてないんだと思わせられる。むしろ、フランス人にとってそれこそが退屈かつ苦行であり、求めているようで求めていないのかもしれない。人種関係なく人間ってなんて面白いんだろう、とも思う。この人間同士の”ラブゲーム”に参加し続けるためには、つねに魅力的な女/男でいなくてはならない。
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