このレビューはネタバレを含みます
オゾン監督映画を観るのは初めて。
観終わった後、じわじわ余韻が広がった。
ダヴィドの愛や、あの時の言葉は真実?
突然の別れのショックが大きくて、ダヴィドの事が全然分からないよ!と思ったけど、これは僕(アレックス)の物語、全てアレックス目線で語られてることを思い出してハッとした。
ダヴィドは海に揺蕩うヨットのような人。縛られず、心も一所に留まれない。
たしかに愛はあったけど、1人をずっと想うのも、アレックスの真っ直ぐな愛を受け止め続けるのも、ダヴィドにはできなかったんだと思う。
アレックスが言ってたみたいに、愛にはその人その人の定義があるんだなぁ。
なぜ、死んだら墓の上で踊る誓いをあんなに真剣に誓わせたんだろう。
自分の人生は短いと、どこかで予期していたのかな…。
色々壮大に解釈違いをしてるかもしれない。
自分では分からなくて気になるので、色んな方の考察を読んでみたいと思う。
私は、キュートなケイトに心を持っていかれた😊
お洒落でハスキーボイス、かわいい!
協力してくれたり、冷静に指摘してくれたり、後半にかけて益々好きになる✨
映像の全てが、太陽が照らす波みたいにキラキラと綺麗。
6週間に凝縮された甘さの分だけとても苦い…夏の終わりにぴったりの映画でした。
小説の1ページ目をめくったような冒頭と、ラストが好き。