うなぎネコ

Summer of 85のうなぎネコのレビュー・感想・評価

Summer of 85(2020年製作の映画)
3.5
冒頭からずっと「死」を感じさせながら同時に
エルトン・ジョンのMVのような、
「80年代の欧州リゾート地の夏」みたいなPOPな雰囲気…。
音楽とファッションが効いてた。

「君の名前で…」はラブストーリー(少女漫画的)だったけど
こちらは「想い」のやりとりが少なく
むしろなんか、常にサスペンス感ある。
あまり恋愛要素ない、というか…。
あと、クラブの演出があまりにドラン。
謎ダンスは「永遠に僕の物」を思い出した。

いきなりセクハラかますオカンと
父を亡くして闇を抱えてるか何か知らんけど、クズ息子。
(イケメン設定なの?)
明らかにヤバめな顎母子。
警戒してたクセに、なんで惹かれたのか全く分からんけど
ちょい年上の「ワル」に惹かれるの、世界の真理…
ケイトの言う通り
「顔(好みは人それぞれ)と身体に堕ちて
彼の中身を理想で作ってた」んでしょうね。
若人あるある

そして最後。ええーー!!??
その切り替えの早さ!
むしろ、ティーンらしくて良い。(笑)

無茶な運転のバイクの後ろに乗って
「あ、この景色一生忘れない」&「一緒に死ぬかも」みたいな
謎の高揚と吊り橋現象?ホントあるある。
命預けてるので、かなり相手を美化してしまう。

まぁ大人になったら、消息さえ知らないんだけど…
そんな10代の夏メモリーを閉じ込めた感じの映画でした。

ところで、「墓の上で踊る」真意は?
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