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Summer of 85のkazu1961のレビュー・感想・評価

Summer of 85(2020年製作の映画)
3.7
🔸Film Diary🔸
▪️本年鑑賞数 :2021-745
▪️死ぬまでに観たい映画1001本-※※※

🖋 フランソワ・オゾン監督の描く一夏のボーイズラブストーリー。若くて、刹那的で、純粋で、そして傷つきやすい主人公たちの心のざわつきが伝わってくる見事な演出はオゾン監督ならでは。オゾン監督が、17歳の時に出会い深く影響を受けたエイダン・チェンバーズの小説「Dance on my Grave」(おれの墓で踊れ)の映画化作品です。

🖋keyになってる音楽が70年代のヒット曲 ロッド・スチュワートの「セイリング」。その他80年代の名曲の数々が作品全体の世界観を作り上げてるのが嬉しいです。また、オーディションで抜擢された主演のフェリックス・ルフェーヴルと、ダヴィド役のバンジャマン・ヴォワザンの演技がとても自然体で引き込まれていきます。

🖋 描かれるているのは、運命的な出会いを果たした美しき少年たちの、一夏の初恋と永遠の別れ。。。BLものですが、過激な描写は控えめに、若さと瑞々しさを全面に打ち出した恋愛物語になっています。とても色鮮やかでノスタルジックな絵画的な作品で、80年代ヒットソングに相まって、ストーリーもラブストーリーに相応しい展開、初恋の衝動を見事に描き出した作品です。

😢Story:(参考: 公式サイト)
セーリングを楽しもうとヨットで一人沖に出た16歳のアレックスは、突然の嵐に見舞われ転覆してしまう。そんな彼に手を差し伸べたのは、ヨットで近くを通りかかった18歳のダヴィド。運命の出会いを果たした二人だが、その6週間後に、ダヴィドは交通事故で命を落としてしまう。永遠の別れが訪れることなど知る由もない二人は急速に惹かれ合い、友情を超えやがて恋愛感情で結ばれるようになる。アレックスにとってはこれが初めての恋だった。互いに深く想い合う中、ダヴィドの提案によって「どちらかが先に死んだら、残された方はその墓の上で踊る」という誓いを立てる二人。しかし、一人の女性の出現を機に、恋焦がれた日々は突如終わりを迎える。嫉妬に狂うアレックスとは対照的に、その愛情の重さにうんざりするダヴィド。二人の気持ちはすれ違ったまま、追い打ちをかけるように事故が発生し、ダヴィドは帰らぬ人となってしまう。悲しみと絶望に暮れ、生きる希望を失ったアレックスを突き動かしたのは、ダヴィドとあの夜に交わした誓いだった─。

🔸Database🔸
・邦題 :『Summer of 85』
・原題 :『Ete 85』
・製作国 : フランス
・初公開 : 2020
・日本公開 : 2021/08/20
・上映時間 : 110分
・受賞 : ※※※
・監督 : フランソワ・オゾン
・脚本 : フランソワ・オゾン
・原作 : エイダン・チェンバーズ「おれの墓で踊れ」
・撮影 :
・音楽 : Jean-Benoit Dunckel
・出演 : フェリックス・ルフェーヴル、バンジャマン・ヴォワザン、ヴァレリア・ブルーニ・テデスキ、メルヴィル・プポー

🔸Overview (参考:映画. com)🔸
フランス映画界の名匠フランソワ・オゾンが、若かりし日に読み影響を受けたというエイダン・チェンバーズの小説「おれの墓で踊れ」を映画化し、16歳と18歳の少年の人生を変えた、ひと夏の初恋を描く。セーリングを楽しもうとヨットで沖に出た16歳のアレックスは突然の嵐に見舞われ転覆し、18歳のダヴィドに救出される。2人は友情を深め、それはやがて恋愛感情へと発展し、アレックスにとっては、それは初めての恋となった。そんな2人は、ダヴィドの提案で「どちらかが先に死んだら、残された方はその墓の上で踊る」という誓いを立てるが、ダヴィドの不慮の事故により、2人の時間は終わりを迎える。生きる希望を失ったアレックスを突き動かしたのは、ダヴィドとあの夜に交わした誓いだった。主演は、オゾン監督がオーディションで見いだしたフェリックス・ルフェーブルとバンジャマン・ボワザン。第73回カンヌ国際映画祭オフィシャルセレクション選出作品。
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