call me by your nameが何度も見たくなるとても良い映画で、似たような空気感なのかと期待して鑑賞。
フランス映画独特の言い回し、余白はあるものの、惹かれ合う二人は、即物的、俗的であった。中身の対話というより、外見での惹かれあいのような。
ダヴィドは自分のペースにどんどん連れ込んでいくタイプで、好きな人は好きだろうが、個人的にはとても身勝手に見えた。転覆した後のヨットも片付けておくからとあれだけ言っていたのに、やってなかったところとか、あれ?コイツ、、悪い奴じゃない?って我に返ってしまった。
私は心から好きにはなれず、下心だけでその場しのぎで動く、嫌なやつに見えた。一番嫌いなタイプである。
だが、その時にはアレックスはもう見えなくなっていたのだろう、ケイトがいうように、"見たいものしか見ない"ようになっていたのだろう。
こういった同性愛の関係では特に、永続的なものを望むのか、火遊びの関係を望むのか、すり合わせが必要なのだろうが、それを聞き出すのも野暮だし、難しいんだろうな…
時代背景からすると1985年と
call me by your nameととても近く、どちらもユダヤ教が出てくるにも関わらず、タブー感がかなり違ったように思う。
call me では、お互いにそこの扉を開けてはダメだという感覚があって、ようやく最後の最後につながるのだが、
こちらではダヴィドが全く遠慮がない。ダンスもみんなの前でするし、親以外にはゲイであることをあまり隠さない。
しかし判決の部分では、二人の関係は、理解されないものだとされていて、"女の子を巡ったものだと"嘘でうまくやり過ごすことになった、(自分が引き合いに出されても反論しないでいてあげるケイト優しい…)
風景も、カラッとした夏のイタリアの方が好きで、内面の対話や向き合い方、描写もCall me の方が好みかな、俳優さんもそうかも
こちらのダヴィッドはちょっとぽさがすぎると言うか…顎が長いのと生っぽい感じがあまり受け付けなかった…アレックスはとてもかわいいです