アルコール好きとしては、自戒の念を抱えつつ鑑賞することになる。
痛いほど気持ちが分かるぶん、
血中アルコール濃度が上がるにつれ、
「もうやばいから!やめときなさいって!」心配でしょうがなくなる。
成功体験やバカ騒ぎの高揚感の共感と、
翌日の後悔や、またお酒に頼りたくなる自分の弱さへの共感で、
見てるこっちも気分の浮き沈みが大変。
ささいな何かがきっかけで心にカチッと鍵を掛けて、素直に喜怒哀楽を表現する事が、歳を重ねるとなおさら難しくなる。
うまくいかない理由はほんとは自分でも分かってるのに、それにも鍵かけて。
周りの目、評価ばかり気になって。
その鍵をアルコールはいとも簡単に解錠してしまうから、きっかけとしてはとても便利なアイテム。
でも、鍵が開いたあとはやっぱり自制が必要で。
「愛してる」って一言を言うのもやっぱりお酒の力を借りてはいけないときがあり。
最終的に
「アルコールに溺れると悲惨だよ」
と、
「やっぱり酒でハメ外すのは楽しいぜ」
のどちらで着地するんだろうと思ってたけど、
どちらにも偏らずというかどちらの側面も見せてくれる作品でした。
酒に溺れそうになったらまたみよう、と思った映画(笑)