ひでG

アナザーラウンドのひでGのレビュー・感想・評価

アナザーラウンド(2020年製作の映画)
3.5
初めて飲む地ビールの味は、一口目は、口当たりが良いが、段々ビター感が強く、ほろ苦い余韻を残しすものになった。

4人の中年教師たち、40代に差し掛かり
家庭や仕事上も、それまでのように、上手くいかなくなっていた。

特に高校で歴史を教えるマーティンは、授業や家庭でも精気がない。学校の保護者や生徒からは、「もっときちんと授業をしちくれ!」と突き上げをくらい、看護士の妻とはすれ違い生活を送っている。

そんな彼らがこの惰性の生活から脱出するために、4人がしたことは、血液中のアルコール濃度を0.05に保つと、仕事も家庭も意欲的に取り組める」という説の実証だ。

まあ、平たく言えば、「ちょっと酒を引っ掛けると、調子良い」て説😅

でも、驚くことに、これはれっきとした実存する説らしい。(サンドウィッチマンの
ゼロカロリー説とは違います😅)

さらに、驚いたことに、映画のトップシーンで、高校生たちが学校行事として、飲んでから野外を周回するマラソン(走って、呑んで、吐く💦)

それから、先生の質問に「そうですね、呑むのは週に3〜5日。」と答える高校生😅

調べてみると、デンマークの驚くべき飲酒事情があった。何と16歳になればビールやワインはオッケー!18歳から何でも呑んでオッケー!オッケー!って、凄いな。

そんなアルコール大国デンマークでも、一杯引っ掛けて仕事はまずいよね。

0.05%のアルコールが自分だったらどの程度か分からないけど、このまま主人公たちが上手くいったら、個人的に「まずいな〜」って思っちゃた😅

だって、影響されちゃう、、って、仕事の時にはさすがに呑まないけど、、

このまま、全部上手くいっちゃうのも、どうなのかと心配していると、
そこは、欧州映画。

そんなに、ヒューマンな甘い味付けはしない。

結末はネダバレになるので、あまり書けないけれど、予想外のビターな展開。

そして、あの幕引きはどう考えたらいいのか、、

道は自分で切り拓けということなのか、
人生に、表ばかりのことなんてない。

なんだってそう、「愛が全て」「この薬は万能」みたいなものを僕は信じない。


裏も表もあるアルコールにも、しかり。
上手く付き合っていきたいな、

さあ、今夜は呑むかな🍺

PS 出演者たちの酔っ払い演技は、一滴も飲んでいないシラフで、自分が酔った時の仕草をVで見ながら作っていったとのことです。
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